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マトンはヤギ肉?【ややグロ注意】

by Tomoaki Suzuki

g.o.a.t (=ヤギ)という一風変わった名前のブログサービスが始まるらしい。それを知ったのが5月。そして、ヤギという単語を見て僕の頭に最初に浮かんだのは、マトンだった。その瞬間に、このブログサービスでこの文章を書かねばならない、と思ったわけです。

「ちょっと待って。マトンってヒツジのことでしょ?」というのがきっと普通のリアクション。ところが、インドに行くと、マトンはヒツジの肉のことではなく、ヤギの肉を指すことが多いらしい。それについては、東京スパイス番長の「チャローインディア 2011」に詳しく書いてあります。
(ちなみにこの「チャローインディア」シリーズ、めちゃくちゃおもしろいです。カレーの本としても、旅の本としても、最高に濃密。蔦屋書店などで買えるので是非。在庫ないかもですが)

この「チャローインディア 2011」の中で、東京スパイス番長のメンバーがインド人に「マトンはヒツジですか?ヤギですか?」と聞きまくった結果、ヤギの圧勝で終わる、という話があるのですが、僕も3年前にデリーに行った時に、現地で話したインド人に聞きました。やっぱりマトンはヤギだったんです。インドで肉を売っているお店や市場に行くと、こんな光景が見られます。

お店の人に聞いたところ、これヤギなんだそうです。ヒツジなんて置いてないよと。1枚目の方は、足の形や皮が丸々残ってますね。グロくてすんません。気が引けて写真は撮らなかったのですが、皮を剥ぎ取られて目玉がそのまま残っているヤギさんの頭も売ってました。グロくてすんません。

そんなこんなで、インドではおいしいヤギ肉をいっぱい食べることになるのですが、忘れられないのは、やはりこの店。オールドデリーにあるKARIM HOTELS。驚きの創業100年以上。

ジャマー・マスジッドという、オールドデリーのランドマーク的モスク近くの路地を入ったところにお店があるのですが、その路地に入ると、道の両脇にカレーやナン、タンドリーチキンを作っている光景が広がります。

カレーを作っている鍋と男たちの何とフォトジェニックなことよ。床下に埋められたタンドールから、丸いナンがビュンビュン飛んでくる。炭火で焼くチキンから立ち昇る煙。片やお腹を空かせ、片やそれを満たそうとするインド人たちの喧騒。臨場感が塊となってぶつかって来る。

お店に入って食べたのは、マトンコルマというカレーとルマリロティというパン。マトンコルマ、表面の脂がすごいんですよ。こってり系ラーメンみたいに脂の層ができてます。でも食べてみると不思議なことに全くしつこくなく、胃ももたれないという何とも不思議なカレー。これもきっとヤギ肉なんだけど、柔らかく、臭みもなく、味が濃い。ルマリロティは、ルマリ=ハンカチ、ロティ=パン、という意味で、全粒粉の小麦粉を使って、生地を薄くのばして焼いたものです。日本のインド料理屋ではほとんど見かけません。なぜここまで生地をのばす必要があったのか謎ですが笑、シークカバブとかタンドリーチキンと一緒に食べられることが多いらしいので、相性の問題なんですかね。僕はこの薄い生地を大きめにちぎって、手のひらサイズにたたんで食べた時のムニムニした食感が好きです。
(ちなみにロティと言った場合、全粒粉で焼いたパンのこと全般を指す場合と、形はナンみたいまたは丸いんだけど材料が全粒粉を使ってつくられたパンのことを指す場合と、両方ある気がします。ナンは全粒粉ではなく精製された小麦粉を使っています)

あーダメだ。インドに行ってあらゆるインド料理をむさぼり食いたい。


Tomoaki Suzuki
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